ブログ日記の乗りで、思うところを好き勝手に書いてみるとしよう。
広域合併の嵐に続いて、道州制の検討が活発になってきた。中国地方は、中国州でいくか、中・四国州で行くかが争点となっている。
そして中国州=州都・広島、中四国州=州都・岡山という図式ができあがっている。
州都はさておいて、中・四国州の大義名分は、他地域に比べ人口の少ない中国・四国両地方は、
合体してこそ、それなりの行政規模になる、という点があろう。
また、環瀬戸内海文化圏の形成というか、海の利点を生かした新たな地域的結合の可能性を模索する意味もあろう。
だが、実態的には、しまなみ海道の沈滞は覆うべくもない現実であり、
中四国の結合は、岡山県と香川県の結合を超えるものではないように思われる。
これは、瀬戸大橋を渡るJR快速の威力であろう。
しかし四国の鉄道網それ自体は、単線特有の待ち時間がネックとなるため、
瀬戸大橋の中・四国を結合する力にも限界がある。
一方、中国州の錦の御旗は、危機管理体制である。
緊急事態に際して、1か所に集中したコントロール・タワーが、
海を越えた地域の危機管理に対して責任ある行動が取れないというのである。
しかし、携帯やインターネットなどの情報網や、飛行機については、
海をはさむハンディは、重要なものではないし、
大地震で陸上の道路が寸断されたとしても、津波がおさまってしまえば、
海上の方がアクセシビリティに優れているケースもあろう。
よって、私見では中・四国が一つにまとまった方が合理的と思われる。
但し、南北・東西の交通の要衝であるからといって、岡山市が州都として相応しいとは思わない。
何と言っても東に偏りすぎている。
かといって、広島市がよいとも思わない。広島から四国へは、松山港への高速船が最も便利だが、
大量輸送には適さない。フェリーは、相当に時間もかかる。
ここで、州都が満たすべき要件について考えてみる。
まず、中国地方もしくは中四国地方が抱えている問題点を改善する方向を目指すべきであろう。
問題点とは、何と言っても、地域の求心力の弱さである。
中国地方に限定してみても、山口県は福岡経済圏に組み込まれ、岡山県は近畿地方へ視線が向いている。
鳥取県も京都府との関係が深い。中国地方らしいのは、広島県と島根県くらいだが、その両県すら、
十分に深いつながりがあるとは言えない。
これは、中国地方に山地や盆地が多く、相互の交通の便が悪い事が原因と断定してもよい。
それぞれの地域が、そこから最も交通の容易な都会に対して、経済的につながりを深めていくのは、
自然な道理である。
それを敢えて、一つの地域として束ねようとするのであれば、
新しい交通手段の創設により、州都への移動を容易にし、人の流れに求心力を付与するしかあるまい。
そして新しい交通手段とは、飛行機をおいてあるまい。広島市を州都にと考える根拠の一つに、
遊休化の度を深める広島西飛行場の再利用がある。
中国地方だけでも、鳥取空港、米子空港、出雲空港、益田空港、宇部空港など施設それ自体は充実しており、
赤字経営を支援する体制さえ整えば、現実的なプランのように見える。
しかし福原が思うに、広島西飛行場は、思ったより不便である。
繁華街を経由して広島駅へ向うバスは、非常に時間を消費する。
かといって、空港内外は、時間をつぶすのに十分な施設やスペースがない。
現在、公共交通用の利用価値が限りなく皆無に近いだけに、
ローカル路線を追加したくらいでは、空港の利用客は十分とはいえず、
結局のところ空港に十分な投資もできず、活性化には限界があるように思われる。
そこで注目したいのは広島空港である。現時点でも、国内主要都市への便が張り巡らされ、
沖縄や海外旅行のための直行便も少なくない。
そして、この空港へは、
広島市・三原市・尾道市・福山市・呉市・竹原市など県内各都市との高速バスの連絡網が既にできあがっている。
ひいては、今治港と竹原港の間の航路により、四国からの観光客を呼び寄せる力も持っている。
よって、広島空港周辺に州都機能を置くならば、上記のような、既に出来上がっているインフラに、
僅かな上乗せをするだけで、中・四国の各都市から、飛行機・新幹線・在来線・高禄道路など各種交通手段を利用して、
容易に訪問が可能であり、
ひいては、より求心力を伴う新たな人の流れが創出しやすいのではないか。
また、州都の要件として、単純な理屈だが、州における地理的な重心に近い方が好ましいと考えるが、
広島空港周辺は、中国地方においても、中四国地方においても、地理的な中心に近い。
州都は、経済の中心でないといけないかどうか、という事も考えねばならない。
江戸時代の城下町は、いわば県庁舎ともいうべきお城を中心に据えて形成されたが、
例えば皇居は、バブル全盛期には、これを売却した資金でカリフォルニア州が買える、
とさえ言われた。
要するに、地価の高い経済の中枢部に、広大な権威的な施設を置くのが賢明といえるかどうかである。
もっとも広島城を例に取ると、現在の城跡の占有面積は、江戸時代よりは大幅に縮小されており、
また、市民や訪問者にとって、いろいろな場所から展望でき、訪れても癒される空間となっている。
しかし県庁には、そのような意味での公共性はない。パスポートの手続きなど直接の用事がない限り、
県職員の職場でしかない。どうして都庁のような威圧的な建物である必要があろうか。
もし、県職員の業務の生産性が、民間企業に及ばないならば、地価が最も高い場所に、
彼等の職場空間を占拠しつづけることにどれだけの意味が有るのだろうか。
そうしてみると、州都というものも、必ずしも経済の中心に置く必要はなく、
オーストラリアのキャンベラ、ブラジルのブラジリアなどの要領で、
政務の場所が辺鄙な地域にあってもよいのではないか。
これは、遷都という概念でもない。つまり、新たな都が、急に都市として発展する必要もないであろう。
むしろ、地価が安いままで徐々に施設や機能を集中していった方が、
行政の運営経費は安く済むのではないか。
最後に、州都の適地として、岡山市と広島市が争っている様相を見るならば、
両市の勝敗・優劣を明確にするよりも、そのどちらでもない場所を州都にした方が、
八方丸く収まるのではないか、特に今後、州の中心として求心力を高めていこうと思うならば、
地域の一部に恨みを残すような決着は好ましくあるまい。
更に州都でなくなると、広島市や岡山市は空洞化するのか、
というと、広島市には、独立性の高い政令都市の機能があり、
広島市役所が市内に置かれている限り安心して好いはずである。
岡山市も、中・四国州が誕生すれば、
岡山県と香川県の絆を一層深める役割が期待され、
副州都として、一定の機能を果たすであろう事は確実である。
そこで、結論だが、中・四国州の州都は、三原市がよいと思う。
その中でも、本郷ICから降りて沼田川とぶつかる辺り、すなわち三原市本郷町船木の一帯である。
本郷ICから近いという事は、まずは自動車でのアクセスがよいと言う事であり、
既成の広島空港行き遠距離バスが、途中、州都に立ち寄ったり、空港から一足伸ばして州都に達した上で、出発地に引き返す事ができる。
つまり、既成のバス便を、そのまま州都へのアクセス手段として活用できる。
また、新幹線・三原駅からJR在来線一駅で本郷駅に達する事ができる、という鉄道の便も注目して好い。
三原駅と本郷駅のJR往復便を増強したり、JR本郷駅から州都への市内バスの創設等、
僅かな梃入れをするだけで、これが活かせる。
新幹線・三原駅は、現在は「こだま」しか停車しないが、
在来線と同じ駅という事が何といっても強みである。
本郷町が州都ともなれば、三原駅は「のぞみ」が停車しないわけにはいくまい。
三原市の旧市街地は、交通渋滞につながるため、これ以上の発展は無理であるが、
結果的に本郷駅などの再開発を促進するであろう。
偶然であるが、本郷駅と州都の間には、高山城・新高山城という国指定の山城跡がある。
県内でも有数の全山を要塞化した本格的な山城であり、
観光スポットとしても脚光を浴びる事となろう。
本郷町船木周辺だけでは、開発の余地が小さいかとの懸念があるが、
幸い、本郷町には田園地帯がかなり残存しており、
州都の周辺で新たな経済発展が起爆する可能性は大いにある。
また、副都心として、広島空港付近の東広島市河内町入野の田園地帯と抱き合わせで開発する事も考えられる。
何より、より空港に近いのが利点であり、
JR白市駅から延伸される空港駅によって、広島駅との連絡の良さも注目される。
問題点としては、空港周辺は標高が高く、冬季は降雪によるトラブルが発生しやすい事である。
副都心とのセットで展開される状況では、
東広島市・三原市・竹原市が、政令指定都市を目指して大同合併する事も視野に入れておきたい。