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平成十八年八月十二日
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Tour
182006
(1) 進路は東

進路は東。まずは岡山へ。今回は、電車に乗っている時間が長いので、退屈を紛らわす方法を前もって考えた。 とはいえ、本は持たないことにした。荷物が重くなるからである。一部、古戦場跡のある低山を縦走する予定もあったので、 荷物の軽量化も厳格に考えた。

で、退屈しのぎの方法に話を戻すと、まずは「iPod」である。私が買ったのは「iPod Shuffle」で、200曲以上収録しながら、 ほとんど存在感がないくらいのサイズ。値段もリーズナブルで文句なし。

音楽を聴くだけでもつのか、という疑問だが、音楽は催眠剤として機能した。特に槙原敬之の最新アルバムは、 スローライフ志向の穏やかな歌い口で、癒されながら眠りに落ちる。まだ脳梗塞が回復していないせいもあろうか。

岡山駅の待ち合わせは18分。岡山からは、本線ではなく、 名刀の長船や備前焼の伊部(いんべ)を経由して、忠臣蔵の播州赤穂に至る赤穂線まわりである。 歴史情緒に溢れるが、単線特有の待ち合わせもある。私は気持ちよく眠り続ける。

播州赤穂駅では、待ち合わせは5分しかない上に、乗り換える列車がどこにいるのか解らず、慌てた。 寝ぼけて車内放送は聴いていなかったのだ。 若いカップルが同じようにオロオロしていたので、乗っていた列車から出てきた車掌に何番線か尋ね、カップルにも教える。

電車は予想通り、相生の辺りから姫路へ遊びに行く若者が増えてきた。姫路に着く前に網干で下りる。 乗り換える新快速の始発駅だからだ。網干駅の待ち合わせは12分。 後学のため改札を出てみる。陸橋型改札から北側の景色を見ると、駅前にローソンがある。今後、昼食は、ここで買うこともできるだろう。

網干駅で乗ったのは、長浜行きである。 その後も私は眠り続けたが、神戸駅あたりで、持参のノートパソコンを取り出した。軽量化に逆行するのでどうかとも思ったが、 予習した資料は、パソコン1台あれば、紙を印刷して持っていく手間やコストが省けると考えた。 またホテルでインターネット接続し、前日に予習の補足も出来る。これは、連休直前は業務繁忙なので、 資料整理に万全を期す自信がなかったからだが、脳梗塞の一件で、パソコンの重要性がより差し迫ったものとなった。

そのパソコンをゲーム機がわりにも使えると思ったのだ。 「大戦略」という、昔のボード型戦略シミュレーションゲームの風貌を残す名作シェアウェアがあり、 そのダイソー版が「戦略司令官」という名称で100円で販売されている。10面クリアで終わるが、10面目だけ、 異様に手間のかかる複雑な画面になっており、しかもコンピュータの戦略は、プレーヤーの弱点を見逃さずに突いてくるので、 100円にしては、かなり本格的である。私は、購入した当日に10面クリアできたが、 10面目は60ターンを要した。その後、次第にアルゴリズムを理解して、少しづつ戦略を改良し、25〜27ターンの範囲内には収まるようになっていた。 これを24ターンで終わらせたいというのが、私の現在の目標である。

1ラウンド終わらせるのに、60〜75分。電車を降りるまでの時間を計算して、そのゲームを開始することにした。

すると車内がかなり混雑してきた事もあり、三宮駅で2人連れのOLとおぼしきが乗ってきて、 一人が私の隣に座り、立っている連れとおしゃべりを始め、芦屋駅で、座る方と立つ方が交代し、大阪駅で降りた。 私は時間つぶしの方策の一つとして、電車に隣に座ってきた人には、何かと話しかけ、世間話をする方針だった。 あとで考えると、その二人は、関西特有のハイパーテンションで会話をしていたので、非常に割り込みやすいケースだった。 しかも途中で交代したので、効率よく2種類の割り込みができたと思われる。

が、その時の私としては、ゲームを続行したかった。その後も、京都を過ぎ、彦根のあたりでゲームが終わったように思う。 24ターンは達成できなかったが、退屈しないで時間をつぶす、という所期の目的は達成した。

12時55分米原駅の次の駅、坂田で私は降りた。何のために、そのようなマイナーな駅で?続きは次回のお楽しみに。

(つづく)

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